先日の日曜日、佐賀では大きなマラソン大会が開催されました。
さが桜マラソン
今年からフルマラソンになり、参加者も約9450人!SAGA子ども英語研究会のメンバーの中にも挑戦した人がいて、春の佐賀平野を爽やかに満喫する姿が、みんなまぶしかったです。
さて、マラソンってなぜ、Marathonなんだろう?と思い、語源を調べてみました。
ギリシャのマラトンという地名を英語読みしたものなのだそうです。大昔のギリシャで、戦争の勝利を伝えるために42.195キロを走ったという故事は有名でしたが、マラソンという言葉自体、土地の名前が由来しているとは今回初めて知りました。
つづいては、日本語の話。日本語の「さくら」、この言葉の語源を知っている人は少ないのではないでしょうか。そもそも、なぜ日本人は「さくら」が大好きなのか、この語源を知れば納得です。
「さ」という言葉は、古語で「神さま」の意味があるそうです。そして「くら」は古語で「座」の意味があるそうです。奈良時代には耕作の神さまが降臨する木として、山に植えられたそうです。ということで、「さくら」は漢字の「桜」にあてはめることになって、「桜」を「さくら」と読むようになったというわけです。
桜とくれば、欠かせないのはお酒♪
酒の「さけ」は「さ」が「神さま」の意味で、「け」は「捧げる」という古語の意味があるそうで、神さまに捧げるのが「さけ」となったそうです。
この説は、大学の授業で比較文化論の先生が話してくれた説ですが、日本の春、酒と桜の文化、納得です。となると「さ」のつく日本語、いろいろ思いつきますが、いにしえの時代の人々の暮らし、物事のとらえ方に、想像が掻き立てられますねー。
桜は英語でCherry
Blossom ですが Sakuraで通じることもよくあるのが嬉しいですね。ちなみに、桜の花はflower じゃなくて、blossom 、木に咲く花は blossom、 辞書には「実を結ぶ種子植物、果樹」の場合はblossomを使うと書いてあります。
先日、郵便局へ行くと桜の切手が販売してありました。2012年は,日本が桜をアメリカにプレゼントしてから100周年だったそうです。ワシントンDCのポトマック河畔の桜は有名ですよね。
今年は桜の時期が早かったので、入学式にはもう葉桜になりかけていますが、やっぱりみんな桜が大好き!子どもたちみんなドキドキワクワクだろうなー!!!
今日のブログは、さが桜マラソンにちなんで、マラソンと桜について英語でなんというか調べることから始まったのですが、改めて日本のルーツを大切にしたいなーと思いました。【ま】
先日のブログで、世界遺産の話題に触れましたが、先ほど、佐賀市役所の世界遺産関連の担当課からお電話をいただきまして、佐賀市が世界遺産リスト登録を目指している、「三重津海軍所跡地」の英語表記を教えていただきました。ありがとうございます!
Mietsu Shipyard Archaeological Site
Archaeological…。
なんだか難しい言葉、「建築」のarchitecture と似ているけど、建築関連の言葉かしら。。。
と、疑問に思いましていろいろと調べてみました。
まず、arch-、またはarchi- は接頭辞で名詞につけて
「主要な~」、「主~」、「大~」、
「首位の~」、「ずば抜けた~」、「極端な」、
などの意味があるそうで、語源は、ギリシャ語の「起原」の意味からきているようです。
そして、archae- は、「前の」、「原始の」、「最初の」
という意味になるそうで、「建築」のarchitecture とはまた別の意味合いの言葉になっていくようです。
archaeにoがついて、archaeo-で「古代の」という意味(ギリシャ語で「始める」(begin)の意味)に変化します。
米英語ではよく、途中のaが省略されてarcheo-となるようです。
というわけで、
archaeological で「考古学の」という意味になり、
archaearium 「遺跡展示館」
archaebacteria 「古細菌」(←なにこれ?笑
archaeoastoronomy 「考古天文学」
archaeobotany 「植物考古学」
archaeocyte 「原始細胞」
なるわけです。
なるほどー、、、調べだしたら止まりません。
でも、archaeology って長い。。。
archaeologic、archaeological、archaeologically、archaeologist、 archaeology、
ぜーんぶひっくるめて、archaeol. と省略形でいいようです。
なーんだ。それなら簡単♪
世界遺産リスト登録には、
「九州・山口の近代化産業遺産群」
The Modern Industrial Heritage Site in Kyushu and Yamaguchi
の一つとして登録を目指しているそうです。
またこのホームページが英語のサイトもあって、素晴らしい。勉強になります。
http://www.kyuyama.jp/
遺跡といえば、佐賀には吉野ヶ里遺跡もあります。
こちらの英語表記は、
Yoshinogari
Ruins または Yoshinogari Remains
ruin は「滅亡」という意味もあるので、吉野ヶ里の場合は、そこにあった国の旧跡という意味からこちらの言葉が使われたのでしょうか。インカ帝国跡もInca Ruins ですし。。。
このように、身近なものの英語表記を調べてみると面白いですねー。子どもたちに「英語でなんて言うの?」といろいろ聞かれて、ハッとすることが多いのですが、この素朴な疑問、「英語でなんて言うの?」の精神を忘れずに、これからも研究していきたいと思います。【ま】
そもそも、そのような授業が外国でもあるのかどうかも疑問です。
そこで、ALTとして佐賀に来ているイギリス人のお友達に、たずねてみました!
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【総合=Project】
ひとつのテーマに沿って、個人やグループでリサーチを行い、発表する授業があるそうです。
【道徳=RME(Religious and Moral Education)】
イギリスでは高校からのカリキュラムになるらしく、小学校では取り扱われないとのこと。
様々な宗教をもとに、人間のあり方を勉強するみたいですが、中絶や死刑執行などについて法的な観点でのディスカッションも行ったりするそうです。
確かヨーロッパの中世の歴史の中で、弁護士や医者や芸術家は、一般の人よりも神様の存在に近い職業として崇められていた、というようなことを世界史で学んだ覚えがあります。なので宗教と法律って近い関係にあるのかなーと思いました。
Wikiに、各国のRMEについて書いてありますので、ご参考までに↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Religious_Education
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もちろん国によって学ぶ内容は多少違うでしょうが、根本的なものは一緒なのかな、と思いました。
人類みな兄弟。ということですね♪
【さ】
「かちがらす」(かささぎ)
英語では・・・
magpie といいます。
語源は、
女性の名前Margaret と 何でも集めてくるかささぎ pie
からきているそうです。
でもなぜマーガレットなんでしょう。。。
かちがらすは甲高く「かちかち」鳴くので、
おしゃべりなマーガレットという女性と
イメージをかぶせたからなのかも。。。
と勝手に想像をしたりしてますが、本当のところはわかりません。
学名のラテン語では
Pica pica
ピカピカ!?!?!?
ロッシーニのオペラ 「泥棒かささぎ」 で、
かささぎが盗むのは ピカピカの銀のスプーン。
日本語の「光っている事」が「ぴかぴか」なのと、
ラテン語のかささぎが「Pica pica」 なのが
なんだかリンクしているようで面白いですね。
【に】