先日のブログで、世界遺産の話題に触れましたが、先ほど、佐賀市役所の世界遺産関連の担当課からお電話をいただきまして、佐賀市が世界遺産リスト登録を目指している、「三重津海軍所跡地」の英語表記を教えていただきました。ありがとうございます!
Mietsu Shipyard Archaeological Site
Archaeological…。
なんだか難しい言葉、「建築」のarchitecture と似ているけど、建築関連の言葉かしら。。。
と、疑問に思いましていろいろと調べてみました。
まず、arch-、またはarchi- は接頭辞で名詞につけて
「主要な~」、「主~」、「大~」、
「首位の~」、「ずば抜けた~」、「極端な」、
などの意味があるそうで、語源は、ギリシャ語の「起原」の意味からきているようです。
そして、archae- は、「前の」、「原始の」、「最初の」
という意味になるそうで、「建築」のarchitecture とはまた別の意味合いの言葉になっていくようです。
archaeにoがついて、archaeo-で「古代の」という意味(ギリシャ語で「始める」(begin)の意味)に変化します。
米英語ではよく、途中のaが省略されてarcheo-となるようです。
というわけで、
archaeological で「考古学の」という意味になり、
archaearium 「遺跡展示館」
archaebacteria 「古細菌」(←なにこれ?笑
archaeoastoronomy 「考古天文学」
archaeobotany 「植物考古学」
archaeocyte 「原始細胞」
なるわけです。
なるほどー、、、調べだしたら止まりません。
でも、archaeology って長い。。。
archaeologic、archaeological、archaeologically、archaeologist、 archaeology、
ぜーんぶひっくるめて、archaeol. と省略形でいいようです。
なーんだ。それなら簡単♪
世界遺産リスト登録には、
「九州・山口の近代化産業遺産群」
The Modern Industrial Heritage Site in Kyushu and Yamaguchi
の一つとして登録を目指しているそうです。
またこのホームページが英語のサイトもあって、素晴らしい。勉強になります。
http://www.kyuyama.jp/
遺跡といえば、佐賀には吉野ヶ里遺跡もあります。
こちらの英語表記は、
Yoshinogari
Ruins または Yoshinogari Remains
ruin は「滅亡」という意味もあるので、吉野ヶ里の場合は、そこにあった国の旧跡という意味からこちらの言葉が使われたのでしょうか。インカ帝国跡もInca Ruins ですし。。。
このように、身近なものの英語表記を調べてみると面白いですねー。子どもたちに「英語でなんて言うの?」といろいろ聞かれて、ハッとすることが多いのですが、この素朴な疑問、「英語でなんて言うの?」の精神を忘れずに、これからも研究していきたいと思います。【ま】