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SAGA子ども英語研究会のあれこれと最新情報
2024年11月22日 (Fri)
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2013年09月04日 (Wed)

SAGA子ども英語研究会では、英語学習の興味関心を楽しく深めてもらうためのリレーエッセイをスタートすることにしました。大人だけでなく、時にはお子さんにも楽しんでいただける内容となっています。

第一回目はSAGA子ども英語研究会の会員の中から、SAYAKAさんのエッセイを紹介します。


小学生のみなさんへ

みなさんは、外国と聞いてどんな国を想像しますか?

テレビやインターネットでたくさんの国の名前を聞いたことはあるでしょう。

みんなの好きなことや、話題になっていることを思いだしてごらん。

たとえば、スポーツ。去年オリンピックがあった国は、イギリス。

たとえば、サッカー。今度ワールドカップがある国は、ブラジル。

たとえば、ニュース。ミサイル発射で大人が騒いでいる国は、北朝鮮。

このように、身近な話題でも外国とつながっているよ。

では、実際に外国に行ったことがある人って、どれくらいいるんだろう?

おそらく、行ったことがない人のほうがまだ多いかもしれないね。

私はラッキーなことに、小学生で外国に行けたので、そのときのことを思い出してみようと思う。行ったことがある人は自分が行った時のことを思い出しながら読んでくれると嬉しい。行ったことがない人は、想像力をフルに使いながら読んでほしい。

小学校6年の夏休み、韓国へ船で行ってきた。行きの船で1泊、プサンという町で1泊、帰りの船で1泊というスケジュールだったと思う。ツアーだったので、佐賀から一緒に行く小中学生はたくさんいた。同じ学校の友達も5人くらいいた。修学旅行のような気分で行けた。

もちろん、初めての海外旅行。でも友達が一緒だったおかげで、ワクワクがいっぱい。不安や、ドキドキはなかった。


安心しきっていたが、船をおりて韓国へ足を踏み入れると、すごく変な文字がいっぱい並んでいた。こんな感じで。


어서 오세요 한국에. 멋진 여행을. 맛있는 것을 많이 먹어.


これは、ハングル文字と言って、韓国で使われている文字だ。

もちろん韓国の人は韓国語を話して、ハングル文字を使うことは知っていたけど、実際にこの文字ばかりがたくさん並んでいる景色を見て、なんだか気持ち悪くなってしまった。船酔いがさらにひどくなったと感じた。


話し言葉に関しては、ガイドさんが日本語ぺらぺらだったことや、周りのメンバーが日本人ばかりだったことで、困ることはほとんどなかった。ずっと日本語を話せる環境ができあがっていたので、安心していた。

しかし、ツアーのプログラムの中に「現地の小中学生と交流会」というものがあった。韓国人と仲良くする会が用意されていたのだ。もちろん、私は韓国語がしゃべれない。どうしよう。話せないのに交流なんて、できっこない。

せっかく交流するチャンスがあるのに、話せないのは残念だなぁ、と思いながら交流会が始まった。日本語を勉強していて、かたことでも懸命にコミュニケーションをとってくれる韓国人がけっこういた。ありがたかった。もちろん、日本語を話せない人もいた。
당신은 몇살입니까?」と聞かれても、分からない。困った。

そこで役に立ったのが英語だった。ちょうど小学校6年から英語教室に通いはじめていたので、ほんの少しの英単語は覚えていた。

私:English??

韓国人:Oh, English?? OK! How old are you??

私:Twelve.

韓国人:I’m 12 years old, too!!

正直に言うと、何を話したのかはもう覚えていないが、英語で韓国人とコミュニケーションをとったことははっきりと覚えている。韓国人と話せたことが、とてもとても嬉しかった。嬉しくて楽しくて、その後は自分から積極的に英語で話しかけていた。船をおりた時の気持ち悪さなんて、すっかり忘れていた。

この初めての海外旅行で、英語でコミュニケーションをとったという経験は、大人になってからもたくさん役立っていると思う。日本にいる外国人とも気楽に話せるし、海外でも現地の人と恥ずかしがらずに話すことができている。もし、人生初の海外旅行で英語を使う経験をしていなかったら、今ほど英語を使うことができなかったかもしれない。

小学校で外国語活動の授業を受けているみなさんは、きっと私が小学生の頃より英語にふれている時間が長いはずだ。だって、私が小学生の頃は、外国語活動の授業なんてなかったから。つまり、韓国に行った時の私よりも、みなさんのほうが英語に詳しい可能性が高いということだ。
だから胸をはって「自分は英語ができる」と思いこんでいてほしい。そして日本語が通じない外国人と話せるチャンスがあれば、恥ずかしがらずにどんどん英語を使ってみてほしい。きっと、一生忘れることのない、大事なことに気づけるはずだから。

 

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