第2回目はSAGA子ども英語研究会の会員の中から、MIKIさんのエッセイを紹介します。
この夏カナダの小さな町の銀行に行ったときのこと
Hi. こんにちは
Hi. こんにちは
Can I exchange Japanese yen to Canadian dollar?
日本円をカナダドルに両替できますか
I think we can, but just I don’t know how.
できると思いますが、どうすればいいのかよくわかりません。
Let’s see…. えっと
カチャカチャカチャカチャ….(パソコンを操作….)
名札にはBranch Manager支店長と書かれている
I’m not used to this. こういうことに慣れていないので
カチャカチャカチャ….
待つ待つ待つ…..
Here you go. はい、どうぞ
と、換算レートがプリントアップされた紙をくれる
カチャカチャカチャカチャ……
待つ待つ待つ待つ……
待つこと15分…….(いや、待って時間は長く感じるので7分くらいだったかも)
無事日本円をカナダドルに換えてもらった
Sorry about that. 時間がかかってすみません。
Thank you. ありがとうございます
Thank you. ありがとうございます
Have a nice day. よい一日を
決して感じは悪くない。むしろやってくれてありがとうと思った
観光客が来ないよう小さな町の銀行だからか、たまたまお昼どきで慣れた窓口担当の人がお昼休みで支店長の彼が代わりをやっていたからか
それにしても、少しうらやましい
お客さんと、出来ると思うけどやり方が分からないんですよねとか、慣れてないんですよねという
会話ができること
日本の銀行だったらどうだろうと考えた
いらっしゃいませ〜
かしこまりましたと、さっさとテキパキとやってくれる
こともあるけど、往々にして
少々お待ち下さい(窓口から後ろの席の詳しい人に聞きにいく‥随分長く待つこともしばしば)
窓口に戻ってくる…… また後ろの席に行く… 窓口に戻ってくる……
大変お待たせ致しました。ありがとうございました。
日本の銀行の人は、やり方が分からないとか慣れてないなどとはほとんど(絶対)に言わない
銀行だけではない。 お客さん相手に『分かりません』『慣れていません』の会話はダメ。
新人だろうがアルバイトだろうがお客さんには通じない。とんでもない。とおしえられる。
日本(人)の勤勉なところや気遣いはすばらしいけど、少しガチガチな感じもする
こうあるべき、すべきだということがありすぎて、緊張してガチガチで、もっと緊張する
カナダ人はlaid-back(のんびりした)だと言われている。
ホントにのんびりしていて日本人の私には
そんなんでいいの〜と思うこともあるけど、自然体で人間らしさを感じる。
大きさがちがう
気候がちがう
歩んできた歴史がちがう
いろんな事が国や人を育てるんだろうけど…
どっちがどうという話ではなはないし
(勤勉•気遣い•おもてなしの心のすばらしさ+のんびり自然体のすばらしさ)÷2=( )
足して二で割れたらなんて単純話でもないと思うけど…
なにか色々考えることがあったカナダの小さな町の銀行でのできごとでした
SAGA子ども英語研究会では、英語学習の興味関心を楽しく深めてもらうためのリレーエッセイをスタートすることにしました。大人だけでなく、時にはお子さんにも楽しんでいただける内容となっています。
第一回目はSAGA子ども英語研究会の会員の中から、SAYAKAさんのエッセイを紹介します。
小学生のみなさんへ
みなさんは、外国と聞いてどんな国を想像しますか?
テレビやインターネットでたくさんの国の名前を聞いたことはあるでしょう。
みんなの好きなことや、話題になっていることを思いだしてごらん。
たとえば、スポーツ。去年オリンピックがあった国は、イギリス。
たとえば、サッカー。今度ワールドカップがある国は、ブラジル。
たとえば、ニュース。ミサイル発射で大人が騒いでいる国は、北朝鮮。
このように、身近な話題でも外国とつながっているよ。
では、実際に外国に行ったことがある人って、どれくらいいるんだろう?
おそらく、行ったことがない人のほうがまだ多いかもしれないね。
私はラッキーなことに、小学生で外国に行けたので、そのときのことを思い出してみようと思う。行ったことがある人は自分が行った時のことを思い出しながら読んでくれると嬉しい。行ったことがない人は、想像力をフルに使いながら読んでほしい。
小学校6年の夏休み、韓国へ船で行ってきた。行きの船で1泊、プサンという町で1泊、帰りの船で1泊というスケジュールだったと思う。ツアーだったので、佐賀から一緒に行く小中学生はたくさんいた。同じ学校の友達も5人くらいいた。修学旅行のような気分で行けた。
もちろん、初めての海外旅行。でも友達が一緒だったおかげで、ワクワクがいっぱい。不安や、ドキドキはなかった。
安心しきっていたが、船をおりて韓国へ足を踏み入れると、すごく変な文字がいっぱい並んでいた。こんな感じで。
어서 오세요 한국에. 멋진 여행을. 맛있는 것을 많이 먹어.
これは、ハングル文字と言って、韓国で使われている文字だ。
もちろん韓国の人は韓国語を話して、ハングル文字を使うことは知っていたけど、実際にこの文字ばかりがたくさん並んでいる景色を見て、なんだか気持ち悪くなってしまった。船酔いがさらにひどくなったと感じた。
話し言葉に関しては、ガイドさんが日本語ぺらぺらだったことや、周りのメンバーが日本人ばかりだったことで、困ることはほとんどなかった。ずっと日本語を話せる環境ができあがっていたので、安心していた。
しかし、ツアーのプログラムの中に「現地の小中学生と交流会」というものがあった。韓国人と仲良くする会が用意されていたのだ。もちろん、私は韓国語がしゃべれない。どうしよう。話せないのに交流なんて、できっこない。
せっかく交流するチャンスがあるのに、話せないのは残念だなぁ、と思いながら交流会が始まった。日本語を勉強していて、かたことでも懸命にコミュニケーションをとってくれる韓国人がけっこういた。ありがたかった。もちろん、日本語を話せない人もいた。
「당신은 몇살입니까?」と聞かれても、分からない。困った。
そこで役に立ったのが英語だった。ちょうど小学校6年から英語教室に通いはじめていたので、ほんの少しの英単語は覚えていた。
私:English??
韓国人:Oh, English?? OK! How old are you??
私:Twelve.
韓国人:I’m 12 years old, too!!
正直に言うと、何を話したのかはもう覚えていないが、英語で韓国人とコミュニケーションをとったことははっきりと覚えている。韓国人と話せたことが、とてもとても嬉しかった。嬉しくて楽しくて、その後は自分から積極的に英語で話しかけていた。船をおりた時の気持ち悪さなんて、すっかり忘れていた。
この初めての海外旅行で、英語でコミュニケーションをとったという経験は、大人になってからもたくさん役立っていると思う。日本にいる外国人とも気楽に話せるし、海外でも現地の人と恥ずかしがらずに話すことができている。もし、人生初の海外旅行で英語を使う経験をしていなかったら、今ほど英語を使うことができなかったかもしれない。
小学校で外国語活動の授業を受けているみなさんは、きっと私が小学生の頃より英語にふれている時間が長いはずだ。だって、私が小学生の頃は、外国語活動の授業なんてなかったから。つまり、韓国に行った時の私よりも、みなさんのほうが英語に詳しい可能性が高いということだ。
だから胸をはって「自分は英語ができる」と思いこんでいてほしい。そして日本語が通じない外国人と話せるチャンスがあれば、恥ずかしがらずにどんどん英語を使ってみてほしい。きっと、一生忘れることのない、大事なことに気づけるはずだから。
先日の日曜日、佐賀では大きなマラソン大会が開催されました。
さが桜マラソン
今年からフルマラソンになり、参加者も約9450人!SAGA子ども英語研究会のメンバーの中にも挑戦した人がいて、春の佐賀平野を爽やかに満喫する姿が、みんなまぶしかったです。
さて、マラソンってなぜ、Marathonなんだろう?と思い、語源を調べてみました。
ギリシャのマラトンという地名を英語読みしたものなのだそうです。大昔のギリシャで、戦争の勝利を伝えるために42.195キロを走ったという故事は有名でしたが、マラソンという言葉自体、土地の名前が由来しているとは今回初めて知りました。
つづいては、日本語の話。日本語の「さくら」、この言葉の語源を知っている人は少ないのではないでしょうか。そもそも、なぜ日本人は「さくら」が大好きなのか、この語源を知れば納得です。
「さ」という言葉は、古語で「神さま」の意味があるそうです。そして「くら」は古語で「座」の意味があるそうです。奈良時代には耕作の神さまが降臨する木として、山に植えられたそうです。ということで、「さくら」は漢字の「桜」にあてはめることになって、「桜」を「さくら」と読むようになったというわけです。
桜とくれば、欠かせないのはお酒♪
酒の「さけ」は「さ」が「神さま」の意味で、「け」は「捧げる」という古語の意味があるそうで、神さまに捧げるのが「さけ」となったそうです。
この説は、大学の授業で比較文化論の先生が話してくれた説ですが、日本の春、酒と桜の文化、納得です。となると「さ」のつく日本語、いろいろ思いつきますが、いにしえの時代の人々の暮らし、物事のとらえ方に、想像が掻き立てられますねー。
桜は英語でCherry
Blossom ですが Sakuraで通じることもよくあるのが嬉しいですね。ちなみに、桜の花はflower じゃなくて、blossom 、木に咲く花は blossom、 辞書には「実を結ぶ種子植物、果樹」の場合はblossomを使うと書いてあります。
先日、郵便局へ行くと桜の切手が販売してありました。2012年は,日本が桜をアメリカにプレゼントしてから100周年だったそうです。ワシントンDCのポトマック河畔の桜は有名ですよね。
今年は桜の時期が早かったので、入学式にはもう葉桜になりかけていますが、やっぱりみんな桜が大好き!子どもたちみんなドキドキワクワクだろうなー!!!
今日のブログは、さが桜マラソンにちなんで、マラソンと桜について英語でなんというか調べることから始まったのですが、改めて日本のルーツを大切にしたいなーと思いました。【ま】
先日、ちきりんさんのブログ
で、とても興味深い記事を見つけました。
(以下引用)
最近ちきりんは「世の中のすべてのものは、この3要素の組み合わせで決まってるんだな」と思い始めました。
感覚的にわかると思うけど、それぞれ説明しておくと、
・ロジック=理屈の世界、あるべき世界
・マーケット=本能の世界、自然の世界、
そして
・アート=感覚の世界、説明できないイメージの世界
(引用おわり)
すごく分かりやすく、納得する内容でした。
個人にも社会にもビジネスにも、何にでも応用できる理論ですよね。
そして、「英語教育」をこの3要素で表すこともできるなー、とひらめきました。
LOGIC=知識、資格
いわゆる「お勉強」と言われているもの。中学・高校で習う内容。最近、TOEFLを大学受験の必須条件にする教育案が話題になっていますよね。この資格を重視するのもロジックの範疇だと思っています。
MARKET=実践
英語を実際に「使う」こと。ホームステイ・留学に加え、インターナショナルスクールや秋田国際教養大学などは、この実践を重視した教育環境を作ることを徹底させているのでしょう。
また、勉強はしていないけど、外国人の友達と仲良くしているうちに英語が話せるようになった人もいます。マーケットに恵まれ、鍛えられてきたってことになりますね。
ART=教材、関心、感動
アートという言葉を忠実にとらえるのであれば、視覚や聴覚に訴える「教材」が思いかびます。ただ、それでは浅い展開になってしまうので、もっと大きな目でとらえると、「心に響くなにか」になると思います。
例をふたつ。
小さい子どもにレッスンをしている時、”Ouch!” ”Uh-huh!” ”Oops!”などを思わず言ってしまうのですが、彼らはこれらのセリフを真似するのが大好きです。きっと意味なんて分かってないだろうし、日常で使うこともないでしょうが。理由はないけど、なんか気になる、思わずリピートしてしまうフレーズなのでしょう。
私事では、先日レ・ミゼラブルを見た時、序盤でジャベールが言った”Retrieve the flag!”というセリフ。この日、ちょうど「retrieve=回収する」という英単語を勉強したばっかりでした。当日に勉強した単語をラッセル・クロウが映画の最初に言ったというタイミングに感動!この単語は一生忘れないはずです。
もちろん3つすべての要素が大事です。ロジックだけでは全く話せない人になるけど、勉強しないままマーケットに出るよりも、ある程度のロジックを習得した上で実践するほうが効率的です。
そして、アートの要素を経験している人は非常にモチベーションが高い。「好きこそものの上手なれ」ということわざは、好きという感情(=アート)がロジックやマーケットに着手する動機付けになっていますよね。
そして、巷では「アートの部分を発展させることが今後のビジネスでは大事になってくる」と論じる人をよく目にします。第一線で活躍されている方々がおっしゃっているので、間違いないでしょう。
では、アート性の高い英語教育とは何か。すなわち、生徒の感情に訴える、感動させる、関心を持ってもらうレッスンとはどんなものなのか。感覚や感情は個人差があるので、もしかしたらすごく難しいことかもしれません。それでも、アイデアをだしあい、具現化させ、広めていく必要がありそうです。【さ】